遺骨ダイヤモンドを検討中の方へ|モアサナイトという選択肢
大切な方とのお別れを迎えたあと、その「かけがえのない想い」をどのような形でそばに残すのか――それは、誰にとっても必要な選択です。ご遺骨をダイヤモンドに加工して身につける「遺骨ダイヤモンド」は、その想いを形にするひとつの方法ですが、実は「モアサナイト」という宝石でも手元に残せるのをご存じでしょうか。
この記事では、遺骨から作るダイヤモンドとモアサナイト、それぞれの特徴や魅力を丁寧にご紹介します。これから手元供養を検討されている方へ、ご自身の想いをかたちにするためのヒントをお届けします。
遺骨ダイヤモンドとは?手元供養の新しい選択肢
従来の納骨や散骨に代わる選択肢として注目を集めている遺骨ダイヤモンド。ジュエリーに加工して身につけることもでき、大切な人をそばで感じ続けたいという願いをかなえてくれます。
ここでは、遺骨ダイヤモンドの基本や、ご遺骨を宝石にする理由について、わかりやすくご紹介します。
遺骨ダイヤモンドとは
遺骨ダイヤモンドは、故人様のご遺骨やご遺髪などから炭素を抽出し、高温・高圧の環境で人工的に生成される宝石です。一般的に、0.5カラット~1カラット前後のサイズが多く選ばれています。
また、使用される炭素の量は製造方法によって異なりますが、数グラムから数十グラムのご遺骨・ご遺髪が必要となるケースが一般的です。その外観は天然ダイヤモンドと同等の輝きを持ち、宝石というかたちで大切な方をいつも身近に感じることができます。
なぜ遺骨を宝石にするのか?その理由
近年では、子供を持たない夫婦や、後継に迷惑をかけたくないという理由で、仏壇やお墓に関してのお困りごとを抱える方も多いようです。特に、お墓の管理においては、遠方で定期的に行くことができない、お墓を継いでくれる人がいないなどの問題から、「墓じまい」を検討する方も多く、新たな供養のかたちが問われています。
このような背景を受けて、仏壇やお墓に代わる新しい供養の形として、ご遺骨を何かしらのかたちに変えて、手元に残せないかと検討中の方も増えてきているのです。
ご遺骨を宝石にするという選択は、現代ならではのあたたかで新しい供養のかたちとも受け取れます。なぜなら、従来の納骨や散骨とは異なり、指輪やネックレスといったジュエリーとして身につけることで、大切な方をいつもそばに感じられるからです。これは、ご遺族にとって深い慰めとなるのではないでしょうか。
また、遺骨ダイヤモンドは、家族やごく親しい方々で分かち合うこともでき、それぞれの想いを大切にしながら、ひとつの絆としてつながっていける供養でもあります。手元に寄り添うこの特別な宝石は、日常のなかでそっと心を支え、ふとした瞬間に、やさしい記憶を呼び起こしてくれます。
美しい輝きとともに、故人様への想いを品よく表現できるこのかたちは、故人様のことを思い出す大切なひとときにも温かな彩りを添えてくれることでしょう。
モアサナイトとは?ダイヤモンドに代わる新たな宝石
モアサナイトとは、美しく上品な輝きと高い透明感を兼ね備えた、ダイヤモンドに代わる人工宝石です。宝石としての特徴は主に次の3つです。
見た目の美しさ|ダイヤモンドに負けない輝き
モアサナイトの魅力は、なんといってもその輝きにあります。光の屈折率がダイヤモンドより高く、角度によっては虹色のようなきらめきを放つことも。宝石としての美しさは、ダイヤモンドにも引けを取りません。まるで小さな光の粒を集めたようなその輝きは、身につける人の想いにそっと寄り添い、特別な存在感を与えてくれるでしょう。
傷のつきにくさ|ダイヤモンドと同等の硬度
鉱物などの硬さを表す尺度のひとつとして「モース硬度」と呼ばれるものがあります。ダイヤモンドの硬度は10と知られていますが、モアサナイトのモース硬度は9.25と非常に高く、ダイヤモンドと同等といえるでしょう。日常使いでも傷がつきにくいため、美しさを長く保つことができます。カットやデザインによって表情を変えることができ、シンプルなものから華やかなスタイルまで、幅広いアレンジに対応できるのも魅力のひとつです。
価格の手頃さ|ダイヤモンドの約10分の1の価格
宝石を手にする上で一番の比較・検討となるのはやはり価格でしょう。その点、モアサナイトは価格も比較的手頃で、高品質な宝石を無理なく手元に残せる点が大きな魅力です。価格が抑えられるポイントとしては、原料となる石炭や天然ガスをからの炭化ケイ素を成分とするため大量生産が叶いやすい点にあります。また、何よりも人工的に生成されるため、採掘のための特殊な設備などの投資コストを必要としない点も、価格の手頃感を実現できる理由です。
遺骨モアサナイトとは
石炭や天然ガスからの炭化ケイ素からできたモアサナイトがある一方で、ご遺骨から抽出した炭素を原料としてモアサナイトを作ることもできます。これは、「遺骨モアサナイト(リヴナイト)」と呼ばれ、大切な想いをかたちにする新たな供養のひとつとして注目を集めています。人工的に作られる点や宝石の質感は、モアサナイトと大きな違いはないため、優れた大切な想いを託す宝石として、心に寄り添う存在といえるでしょう。 遺骨ダイヤモンドと同じように、ジュエリーに加工して、日常的に身につけることも可能です。
遺骨ダイヤモンドと遺骨モアサナイト、検討するならどちら?
ダイヤモンドとモアサナイト。どちらも人工的に遺骨から作れるジュエリーとして、新しい手元供養のかたちですが、検討する場合のポイントを押さえておきましょう。
「天然」にこだわり検討するなら「遺骨ダイヤモンド」
遺骨ダイヤモンドは天然のダイヤモンドを生成するときと同じ「高温高圧法」と呼ばれる製造方法を取ります。天然ダイヤモンドが作られる地中の状態に似せた装置から作られるため、人工ダイヤモンドは、化学成分、結晶構造、光学的・物理的特性において天然ダイヤモンドとまったく同じであることが化学的にも証明されています。天然であることにこだわって検討するのであれば、「遺骨ダイヤモンド」がおすすめです。
「質や価格」にこだわり検討するなら「遺骨モアサナイト」
遺骨モアサナイトも人工的に作られますが、その品質はダイヤモンドと引けを取らない輝きや硬さを兼ね備えています。輝きに関しては、「ダイヤモンドを超える」ともいわれているのです。価格もダイヤモンドと比較としておよそ10分の1程度の価格帯であり、輝きや価格を重視して検討される方には、「遺骨モアサナイト」がおすすめです。
遺骨モアサナイトの活用方法と選び方
遺骨モアサナイトは、高い硬度で傷がつきにくいという特徴をもつため、指輪やペンダントといったジュエリーとして仕立て身につけることで、日々の生活でも故人様をそっと感じることができます。
ここでは、遺骨モアサナイトを活用する方法、その魅力やデザインの選び方、ご家族との共有の仕方について詳しくご紹介します。それぞれの想いに寄り添う、かけがえのないジュエリーを検討してみてはいかがでしょうか。
指輪やペンダントとして想いをかたちに
手元に寄り添う指輪や、胸元に想いを抱くようなペンダントは、手元供養のスタイルとして多くの方に選ばれています。
また、指輪やペンダントにする場合は、シンプルでさりげなく、日常にもなじむデザインのものから、少し華やかさを添えたものまで、お好みに合わせて検討してみてはいかがでしょうか。ご家族それぞれでジュエリーを持つことで、想いを分かち合いながら、故人様とのつながりを身近に感じられるのも魅力です。
※指輪やペンダントなどの加工はオプション対応となります。お好みのデザインに合わせて、別途ご相談を承っております。
シンプルで上品なデザインを選ぶ
大切な方を偲ぶ遺骨モアサナイトのジュエリーは、できるだけ長くご愛用いただけるよう、デザインも慎重にお選びいただくことをおすすめしています。
たとえば、シンプルで上品なデザインは、どのようなシーンにもなじみやすく、控えめながらも凛とした美しさを演出してくれます。特に透明感を活かしたデザインや、装飾を抑えたシルエットのデザインが人気です。
一方で、特別な想いをより印象的に表現したい方には、華やかなデザインを取り入れたジュエリーにすることも可能です。
大切なことは、ご自身やご家族の想いをかたちにできるデザインを選ぶこと。控えめな美しさから華やかな輝きまで、ライフスタイルや気持ちに寄り添ったスタイルを検討し選んでみてはいかがでしょうか。
また、台座にはプラチナやゴールドなど、品のある素材を選ぶことで、耐久性と高級感のバランスが取れた仕上がりになります。その他、故人様の好きだった色やモチーフをさりげなく取り入れたり、お名前や短いメッセージを刻印したりすることで、より一層“その人らしさ”を感じられる特別な一品に仕上がるでしょう。
ご家族とともに、想いをかたちに
遺骨モアサナイトを検討する過程では、ご家族と気持ちを合わせながら進めることがとても大切です。「どのようなかたちで残したいか」「どの家族が持つか」「どんなデザインが良いか」など、ゆっくりと話し合いながら決めていくことで、より納得のいく供養となります。実際のデザインサンプルを一緒に見ながらイメージを共有したり、故人様との思い出を振り返ったりする時間も、心を整える大切なひとときになるでしょう。
それぞれの想いを大切にしながら決めていくことで、家族全員がより故人様を身近に感じることができるはずです。
大切な想いを、美しい輝きとともに
ご遺骨からつくるダイヤモンドやモアサナイトは、美しい輝きのなかに、やさしい想いをそっと宿す。そんな、これからの時代にふさわしい、あたたかな手元供養の選択肢として今後検討される方も増えていくでしょう。
弊社では、この想いを大切に、すべての遺骨モアサナイト(リヴナイト)を国内で製造・加工しています。透明度と輝きに優れた素材のみを厳選し、国内の熟練した職人がひとつひとつ丁寧に仕立てることで、美しさと安心感の両立を実現しているのが、弊社の遺骨モアサナイトです。
信頼の国産品質と、心に寄り添うものづくりで――
そっと、大切な方との絆をその輝きに託して。
身につけても、静かに手元に置いても、遺骨モアサナイトのやさしい輝きは、心に寄り添い続けてくれます。日々の暮らしのなかで、ふとした瞬間に感じるぬくもりとして、その想いを、そっとかたちに残してみませんか。