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ご遺骨を身につける意味|ご遺骨ジュエリーが与える癒し

Column 作成日:2025.10.27 更新日:2025.10.27

これまでご遺骨の供養といえば、お墓に埋葬するのが一般的でした。しかし近年は、「ご遺骨ジュエリーを身につける」という、新たな供養のかたちを選ぶ方も増えています。
亡くなった方のご遺骨を身につけるという考えに、不安や戸惑いを抱く方もいらっしゃるかもしれません。でも、その想いの根底には「いつまでも大切な人とつながっていたい」という、ごく自然で温かい気持ちが込められているのです。

この記事では、ご遺骨を身につけることの意味や、ご遺骨ジュエリーのひとつとして注目されている「遺骨モアサナイト(リヴナイト)」について、遺骨ダイヤモンドと比較しながら、わかりやすくご紹介します。大切な想いを、より自分らしいかたちで残すためのヒントとなれば幸いです。

ご遺骨ジュエリーとは

ご遺骨ジュエリーとは、故人様のご遺骨やご遺髪などの一部から作り上げた宝石や、それを指輪やネックレスなどのアクセサリーに仕立てたものを指します。また、ご遺骨などの粉末を直接ペンダントなどに収めたアクセサリーも含まれます。これらは手元供養のひとつのかたちとして近年注目されており、これを身につけたり手元で保管したりすることで、大切な方を偲び、心穏やかに供養します。

従来の供養は、納骨やお墓参りといった“場”を通じて故人様と向き合うものでしたが、ご遺骨ジュエリーは“日常のなかで大切な人を感じる”という、新しい供養のスタイルを実現しているといえるでしょう。
ご遺骨から作られる宝石はいくつかありますが、その中でもよく知られているのが「ダイヤモンド」です。ご遺骨数グラム~数十グラムから人工的に生まれたダイヤモンドは、天然ダイヤモンドにひけをとらないまばゆい輝きを放ちます。

ご遺骨ジュエリーとは

ご遺骨を加工し身につけることは法律違反にあたらない?

ご遺骨をジュエリーに加工して身につけることは、日本国内では問題なく行える、合法の供養です。
「墓地、埋葬等に関する法律」によると、墓地以外の場所へのご遺骨の「埋葬」は禁じられていますが、ご遺骨をパウダー状に粉砕して海や山に撒く「散骨」や「手元供養」は埋葬にあたらないため、法律には違反しません。どうぞご安心ください。

「ご遺骨を身につける」という選択の意味

ご遺骨を身につけることには、単なる形見以上の深い意味があります。なぜ多くの方がこの方法を選ぶのか、その心の背景に目を向けてみましょう。

日常的な供養を実現する

現代ではライフスタイルの多様化や少子高齢化の影響により、お墓に足を運んで供養することが当たり前ではなくなりつつあります。
そうした中で、ご遺骨を身につける「手元供養」というかたちは、故人様の存在をいつも身近に感じさせてくれます。特別な場所へ行かなくても、大切な人とのつながりをそっと感じられ、静かに心を寄せることができるのです。

グリーフケアとしての効果—悲しみを支える

大切な方を亡くした喪失感や寂しさは、時間だけでは癒えないものです。故人様の形見を手にとって、そのぬくもりや面影を感じたくなる瞬間もあるでしょう。
そんなとき、ご遺骨ジュエリーを身につけることで、まるで大切な人がそばにそっと寄り添ってくれているような安心感に包まれることがあります。
こうした“かたちあるつながり”は、グリーフ(悲嘆)の中にいる心をやさしく支えるケアのひとつであると考えられています。とくに故人様との絆を深く感じていた方にとっては、大きな支えとなることでしょう。

ご遺骨を加工し身につけることは法律違反にあたらない?

ご遺骨ジュエリーに抵抗を感じる方へ

ご遺骨ジュエリーを身につけることや、ご遺骨を分骨することに戸惑いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、最近の考え方やご遺骨の取扱い方について、ご説明します。

「ご遺骨ジュエリーを身につけること」への考え方

かつては“死”を遠ざけるべきものととらえる文化がありました。そのため、ご遺骨をジュエリーとして身につけることは「いけないことなのでは?」とためらう方も少なくなかったのです。しかし、現代では“想いをかたちにしてそばに置く”という考え方が徐々に受け入れられるようになりました。
たとえば、
「姿は見えなくなっても、面影はいつもそばにある」
「触れられなくても、心の中ではつながっていたい」
ご遺骨ジュエリーは、そんな気持ちに応えてくれる方法のひとつであり、「そっと心を癒してくれる、やさしい供養のあり方」といえるのではないでしょうか。
ご遺骨ジュエリーを身につけることで、お墓や仏壇といった決まった場所ではなく、もっと自然に、もっと静かに──日々の暮らしの中でふと感じるぬくもりとして、大切な人を想い続けることができるでしょう。

分骨やご遺骨の取り扱いについての配慮

「少量のご遺骨をジュエリーとして身につける」場合は全体の供養に支障をきたすことはなく、法的に分骨証明書の手続きも必要ありません(将来、お墓や納骨堂に埋葬する場合を除く)。
お寺・ご家族への理解を得る必要がある場合は、丁寧な説明を行うことで安心して進められるでしょう。

いま注目の「遺骨ダイヤモンド」とは

ご遺骨ジュエリーのひとつである「遺骨ダイヤモンド」は、唯一無二のかたちで想いを残す方法として注目を集めています。ここでは、その特徴や背景を整理しながら、検討時に抱きやすい不安にも目を向けていきます。

ご遺骨からダイヤモンドへ—工程と特徴

遺骨ダイヤモンドは、故人様のご遺骨やご遺髪から炭素を抽出し、高温高圧の装置によって人工的にダイヤモンドを生成する技術によって生まれます。完成したダイヤモンドは天然のものと同様の輝きを持ち、色やカットも希望に合わせてオーダーメイドできます。
この宝石には、単なる素材以上の意味が込められており、「大切な人が輝きとなって寄り添ってくれる」存在として、多くのご遺族に選ばれています。

高コスト・希少性・世界に一つだけの価値

この特別な宝石は、製造に高度な技術と時間を要するため、費用が高額になることが一般的です。加工費を含めて数百万円に及ぶこともあり、気軽に選べる選択肢とは言えない面もあります。
その反面、世界にひとつしかない“あの人だけのダイヤモンド”であることに価値を見出す方も多く、「想いを託すにふさわしい」「一生の宝物になる」といった声が寄せられています。

気軽さとの兼ね合い—価格や手続きの壁

遺骨ダイヤモンドの作成には、想像以上の費用や製作期間、ご遺骨の取り扱いに対する手続きの複雑さから、不安や迷いを感じる方も少なくありません。
「もう少し気軽に想いをかたちにしたい」と感じる方にとって、遺骨ダイヤモンドは美しくとも少し“遠い存在”となってしまうこともあるのです。

遺骨モアサナイトという選択肢の魅力

高額になりやすく、また依頼や手続きに時間と労力を要する「遺骨ダイヤモンド」。そのため、なかなか一歩を踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうしたなかで、より自然に、そして無理のないかたちで大切な想いを残したいと願う方々にご紹介したいのが、ご遺骨で作る「モアサナイト」です。
そもそもモアサナイトとは、光の屈折率や分散度が高い優れた特性を持つ宝石で、専門家でも判別が難しいとされるほど、見た目はダイヤモンドによく似ています。隕石の中から発見された希少な鉱物ですが、現在では人工的に安定して生産できるようになり、環境にもやさしい宝石として注目されています。
ご遺骨やご遺髪の一部を素材として人工的に生成される「遺骨モアサナイト」は、天然のものと変わらぬ美しさを持ち、遺骨ジュエリーとしての新たな可能性を広げています。価格や工程の面でも取り入れやすく、手元供養の新たな選択肢として、多くの方の心にやさしく寄り添ってくれることでしょう。

Iroatiqueがお届けする遺骨モアサナイト「リヴナイト」

大切な人のご遺骨を託すからこそ、心から納得できるものを選びたい──。Iroatiqueが手掛ける遺骨モアサナイト「リヴナイト」は、そんな気持ちにお応えする特別な宝石です。
「リヴナイト」は日本国内の製作所で新技術「真珠法」を用い、大切な方のご遺骨やご遺髪から炭素を抽出して作られています。技術者が一粒一粒丁寧に丹精を込めて作り上げた、世界に一つだけの宝石です。
リヴナイトの特徴を詳しくご紹介します。

ダイヤモンドを超える輝きと高い耐久性

リヴナイトは光の屈折率が非常に高く、その輝きは、ダイヤモンドに引けを取らないどころか、より強い光を放つこともあります。
また、モース硬度は9.25と高く、傷がつきにくいため、日常的に身につけても安心です。ペンダントや指輪として身につけることの多いご遺骨ジュエリーにとって、「輝き」と「耐久性」を両立している点は大きな魅力といえるでしょう。

環境・価格にやさしい「真珠のような製法」

リヴナイトは故人様のご遺骨やご遺髪などから抽出した炭素を核とし、その周囲に炭化ケイ素を重ねて生成します。
世界初のこの製法は、あたかも真珠が育つような静かで尊い変化の積み重ね。見た目の美しさだけでなく、大切な想いを包み、育て、やがて輝きに昇華させます。
また、この製法には多くのエネルギーを必要としないため、遺骨ダイヤモンドに比べて環境への負荷を抑えられるだけでなく、よりお求めやすい価格でお届けすることができます。地球にも人にもやさしい、あたたかな価値を宿す一粒です。

国産ならではの安心感

ご遺骨ジュエリーのほとんどは海外で製造されていますが、リヴナイトは結晶化から仕上げまでの工程を全て国内で丁寧に行っています。
大切な想いを託すものだからこそ、「どこで、誰が作ってくれるのか」を気にされる方も多いのではないでしょうか。
国産であることは、そうした不安を解消してくれるひとつの魅力ともいえます。

思い出の品からもおつくりできます

リヴナイトは抽出した炭素を基に作るご遺骨ジュエリーです。そのため、ご遺骨やご遺髪だけでなく、炭素が含まれている思い出の品からもお作りすることができます。
たとえば、
・故人様からの手紙
・ご家族で撮った写真
・愛用されていた衣服の一部
・思い出の地で拾った砂や土 など

お預かりする素材は、2cmほどのごく小さな一片でも十分です。そのささやかな記憶のかけらを丁寧にお包みし、時間をかけて透明な輝きへと育てていきます。
※素材の状態や内容によっては、お預かりが難しい場合もございます。まずはお気軽にご相談ください。

遺骨モアサナイト「リヴナイト」で叶える心の癒しと寄り添い

ご遺骨を身につけることは、単なる“形見”ではなく、亡き方との絆を静かに育み続ける、あたたかな供養のひとつです。
たとえ姿は見えなくても、想いをそばに感じながら日々を重ねていくその穏やかな営みが、心をそっと支えてくれることもあります。
近年では、遺骨ダイヤモンドのように想いを宝石としてかたちに残す方法が知られるようになりましたが、費用や手続きの面で戸惑いを覚える方もいらっしゃいます。その中で、遺骨モアサナイト(リヴナイト)は美しさ・価格・安心感のすべてをやさしく兼ね備え、故人様への想いに静かに寄り添ってくれます。だからこそ今、癒しのご遺骨ジュエリーとして注目を集めているのでしょう。
身につけても、手元にそっと置いても。
大切な方との絆を、美しい輝きとともに。
「遺骨モアサナイト(リヴナイト)」という新しい選択肢が、あなたの心にやさしい光を灯すものでありますように。

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