遺骨モアサナイトは壊れない?強度について
喜びや愛情、心がふるえた瞬間、笑いあった日々──
大切な人の存在や、美しい思い出を「過ぎ去ったもの」として手放すのではなく、「これからも共に歩んでいくかたち」に。
「遺骨モアサナイト」は、そんなかけがえのない想いを、一粒の輝きに託した人工宝石です。
ご遺骨から生まれる光は、たしかな絆と、変わらないぬくもりをそっと映し出してくれます。
その彩り豊かな輝きに惹かれる一方で、
「壊れたりしないだろうか」
「毎日身につけても大丈夫?」
と、強度について気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご遺骨を素材として用いるからこそ、安心して手元に置けるかどうかは、とても重要なポイントです。
この記事では、遺骨モアサナイトの強度や、日常使いへの適正について、わかりやすくご紹介します。
美しさと安心感、その両方を大切にした供養を選ぶための、ひとつの参考になれば幸いです。
宝石の強度とは?基本的な知識をご紹介
宝石の強度は「モース硬度」と「靭性(じんせい)」という、ふたつの規準で判断することができます。
まずは、それぞれの意味と、さまざまな宝石の強度の違いについてご紹介します。
モース硬度と靭性の違い
「モース硬度」とは、引っかき傷に対する強さを数値で表したものです。
たとえば、爪や金属などでこすったとき、どれほど傷がつきにくいかを示し、数値は1~10の範囲で評価されます。ダイヤモンドは、その中でもっとも高い「10」に位置する、世界で最も硬い鉱物です。
ただし、どれほど硬度が高くても、強い衝撃によって割れてしまうことがあるため、数値がそのまま「壊れにくさ」を示しているわけではありません。
つまり、モース硬度は“傷つきにくさ”を表す指標であって、“割れにくさ”とは異なるということです。
一方、「靭性(じんせい)」は、割れや欠けに対する強さを示す指標で、一般的には「優」「良」「可」「脆」の4段階で評価されます。これは、落としたときや強い力が加わったときに、どれほど割れにくいかを測るための基準となります。
このように、モース硬度(傷への強さ)と靭性(衝撃への強さ)の両方に優れている宝石こそが、“強度のある宝石”といえるのです。
宝石として日常使いに向いているのは、モース硬度8~8.5以上
指輪やネックレスなど、ジュエリーとして身につけられることの多い宝石。一般的に、日常使いとして適しているのは、モース硬度8~8.5以上であるといわれており、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどが挙げられます。
靭性で見てみても、これらの宝石は高い数値を持っているため、安心して日常的に身につけることができるでしょう。それぞれの数値については、以下をご覧ください。
| 宝石名 | モース硬度 | 靭性 |
|---|---|---|
| ダイヤモンド | 10 | 良 |
| ルビー | 9 | 優 |
| サファイア | 9 | 優 |

遺骨モアサナイトの基本と強度について
では、遺骨モアサナイトの強度について、ダイヤモンドと比較しながら見てみましょう。
そもそもモアサナイトとはどのような宝石?
モアサナイトは、専門家でも見分けが難しいとされるほど、ダイヤモンドによく似た姿をした宝石です。もともとは地球に落ちた隕石の中から発見された非常に希少な鉱物であり、現在は石炭や天然ガスなどを使って、人工的に生成されています。
そして「遺骨モアサナイト」は、故人様のお骨から抽出した炭素を基につくられる宝石で、見た目は人工モアサナイトと全く変わりません。詳しくは「遺骨から作る宝石|モアサナイトとダイヤモンドの違い」をご覧ください。
遺骨モアサナイトの強度について
“モース硬度10”という最高値を誇るダイヤモンドは、「地球上に存在する宝石の中でも最も硬い宝石」として広く知られています。
しかし一方で、「一定方向からの衝撃に弱い」という性質があり、割れや欠けに対する強さ(=靭性)では、サファイアやルビーを下回ると評価されています。
対して、遺骨モアサナイトのモース硬度は9.25。ダイヤモンドにはわずかに及ばないものの、傷つきにくさという点では非常に優秀な数値を示します。
さらに注目したいのは、その靭性の高さです。モアサナイトは、衝撃や圧力に対する耐性がダイヤモンドよりも優れているとされており、「傷がつきにくく、しかも壊れにくい」という、宝石として理想的な特性を併せ持つ宝石なのです。
遺骨モアサナイトとそれ以外のモアサナイトの強度は違う?
「遺骨を用いてつくられる」という点から、「一般的な素材で製造されるモアサナイトと比べて、強度に違いがあるのでは?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
遺骨モアサナイトとそれ以外のモアサナイトでは、強度に差はあるのでしょうか。
結論から申し上げると、強度に大きな違いはありません。
モアサナイトとは、「炭化ケイ素(SiC)」という化学物質の結晶体です。
人工的にモアサナイトをつくる場合、多くは石炭や天然ガスなどから炭素を取り出し、それをケイ素と反応させて炭化ケイ素として結晶化させることで生成されます。
一方、遺骨モアサナイトでは、故人様のご遺骨に含まれる炭素を丁寧に抽出し、同様にケイ素などと組み合わせて炭化ケイ素を生成・結晶化します。
つまり、炭素の由来が異なるだけで、最終的に生成される「炭化ケイ素の結晶」という構造は同じなのです。素材の違いによって強度に差が出ることはなく、遺骨モアサナイトも、一般的なモアサナイトと同等のモース硬度・靭性を持っています。どうぞご安心ください。

遺骨モアサナイトの扱い方に関するポイント
どれほど強度に優れた宝石であっても、扱い方によっては劣化を早めてしまうことがあります。
ここでは、遺骨モアサナイトを長く美しく保つためのコツをご紹介いたします。
特別な道具や難しいことはありませんので、ぜひできることから取り入れてみましょう。
保管場所に気を付ける
まずは、保管場所について考えましょう。遺骨モアサナイトは、モース硬度9.25という非常に高い硬さを持つため、一緒に保管するものによっては傷がついたり、逆に他の宝石を傷つけたりする恐れがあります。モアサナイトよりも硬いダイヤモンドや、逆にモアサナイトよりも強度の低い宝石と一緒に保管するのは避けるのがおすすめです。
個別のジュエリーケースや布製のポーチに入れるなど、摩擦や衝撃を避ける工夫をしていただくことで、きれいな状態を保つことができます。
指輪などに加工する際は、定期的に状態を確認
遺骨モアサナイトを指輪やネックレスなどのジュエリーとして身につける場合には、定期的に状態を確認することが大切です。
モアサナイト自体は非常に高い強度を持っていますが、爪や留め具など、石を支える金属部分は、日々の使用によって徐々に摩耗したり、ゆるんだりすることがあります。このような状態を放置してしまうと、石が落下し、破損や紛失といったリスクにつながる可能性もあります。
そのため、定期的にジュエリーの爪や石座、チェーン部分の状態を確認し、もしも異常や不安を感じた場合は、専門の修理業者や購入元のアフターサポートに相談するなど、早めの対応を心がけましょう。
身につけるタイミングに気を付ける
「身につける場所を選ぶこと」も大切なポイントです。
想いの込もった宝石だからこそ、「いつでも肌身離さず身につけていたい」と思う方も多いでしょう。ですが、高所での作業やスポーツ、力仕事、さらにはサウナや温泉などの高温多湿な環境では、思わぬ落下や衝撃、金属部分の劣化を招く恐れがあります。
たとえ短時間であっても、こうした環境では一時的に外しておくのも、遺骨モアサナイトを長く美しい状態で保つためのコツです。

高い強度とやさしさを併せ持つ“遺骨モアサナイト”という選択
遺骨モアサナイトは、ダイヤモンドに匹敵するモース硬度と高い靭性を持ち、日常的に身につけるジュエリーとしても安心してご使用いただける強度を備えています。
そして、イロアティークの「リヴナイト」は、そうした遺骨モアサナイトの魅力に加え、故人様のお骨を国内で丁寧に加工し、一点一点に想いを込めて仕立てる特別な国産宝石です。
日常の中で、ふとした瞬間に手に触れ、胸に触れ、大切な人をそっと偲ぶための一粒――
遺骨モアサナイトで、愛する人が“そっと寄り添ってくれているような安心感”をぜひ感じてみてください。